日本学術会議よりお知らせ 第25期会長就任のごあいさつ

会長就任のごあいさつ

日本学術会議第25期会長 梶田 隆章

10月1日から始まった日本学術会議総会において、第25期会長に選出されました。
総会の同意をいただいて、副会長に、望月眞弓会員(組織運営及び科学者間の連携担当)、
菱田公一会員(政府、社会及び国民等の関係担当)、高村ゆかり会員(国際活動担当)を指名いたしました。
副会長とともに、日本と世界の学術の発展のために力を尽くしてまいります。
第25期の新規会員の任命に関して、推薦した会員候補者6名が任命されないまま、
第25期を開始することになりました。第25期総会は、推薦した会員候補者が任命されない理由の説明と、
任命されていない会員候補者を速やかに任命することを要望する内閣総理大臣宛の要望書を合意し、
10月3日、内閣総理大臣に提出いたしました。

「第25期新規会員任命に関する要望書」
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo301-youbou.pdf

今後、会員、連携会員、そして、関係学協会等のご意見等をうかがいながら、
会長、副会長、そして、第一部、第二部、第三部それぞれの部長、副部長、幹事からなる幹事会が
責任をもって対応してまいります。同時に、日本学術会議の活動や役割などについて、社会に広く伝え、
対話を進めていくことも必要だと考えております。そうした観点から、幹事会の下、
次の2つのワーキンググループ(WG)を設置することといたしました。

(1)学協会・会員・連携会員との対話WG(望月眞弓副会長が担当)
学協会、会員・連携会員との情報の交流、対話などを進めます。
(2)社会との対話WG(菱田公一副会長が担当)
幅広い社会の構成員との対話などを進めます。

近年科学技術が急速に発展し、科学技術が社会に与える影響も極めて大きくなっています。
新型コロナウイルス感染症の対策と感染症によってダメージをうけた社会経済の回復への対応も続いています。
こうした状況においては、科学に裏づけられた政策がますます必要になっており、学術の立場から、
具体的政策課題への貢献とともに、少し先の未来の社会を様々な角度から想定し、
国と社会に提言をしていくことが、これまで以上に求められていると感じております。
また、日本の科学者の代表機関として、各国の学術団体や国際学術団体等と連携して諸科学の一層の向上発達を
図ること、そして、その成果と知見を通じて、こうした社会が直面する諸課題の解決に応えていくことで、
日本学術会議がその役割をよりよく果たせるよう努めてまいります。
協力学術研究団体のみなさんの一層のご協力とご支援をお願いいたします。

第25期 幹事会構成員

会長   梶田 隆章
副会長  望月 眞弓
副会長  菱田 公一
副会長  高村 ゆかり

第一部(人文・社会科学)
部長  橋本 伸也
副部長 溝端 佐登史
幹事  小林 傳司
幹事  日比谷 潤子

第二部(生命科学)
部長  武田 洋幸
副部長 丹下 健
幹事  尾崎 紀夫
幹事  神田 玲子

第三部(理学・工学)
部長  吉村 忍
副部長 米田 雅子
幹事  沖 大幹
幹事  北川 尚美