会員の新刊書籍

 書籍の編著者である会員ご本人からの希望に基づき、出版後1年以内の書籍の紹介を掲載しております。 対象書籍は対象書籍は出版後1年以内の経営学に関連するものとしております。書籍紹介を希望される会員におかれましては、編著者名、書籍名、出版社、発売日、ISBN、URL、200字程度の紹介文を学会事務所へメールにてご連絡下さい。ご紹介の期間は当面1年間とさせていただきます。なお、本コーナーでは会員から希望のあった書籍をすべて掲載しており、学会として書籍の内容まですべて確認しているものではありません。


森永雄太著『ジョブ・クラフティングのマネジメント』千倉書房(2023/10/12)2024/01/10

ISBN 4805113014

 もともとジョブ・クラフティングという考え方は、従業員の自発的な再設計行動であると位置づけられてきたが、最近ではそのような自発的行動を促す組織的要因の解明が期待されるようになってきた。
 そこで本書では、成員が多様化した組織において従業員の動機づけを高める自己調整行動としてジョブ・クラフティングを位置付けるとともに、2種類の人事制度と管理者のインクルーシブ・リーダーシップがジョブ・クラフティングに与える影響を想定し、検証している。

 

 

 

 

 


百海 正一著『ケースメソッド・ティーチング』学文社(2022/11/10)2023/09/11

ISBN 978-4762031632

 ケース(事例)教材を使って、どのように討論型授業を進めていくか。「ケースメソッド教授法」について系統的・体系的に学習することで。 ティーチング・スキルの向上を目指す。「ケースメソッドによる学習」(2009)の続編。ケースメソッド教授法(含FDプログラム)に関心がある方、ケースと講義を組み合わせ授業を考えている方むけ。

 

 

 

 

 

 

 


木下 耕二著『ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力』(株)中央経済社(2023/4/10)2023/05/08

ISBN 978-4502450310

 錯綜する経営環境の下、競争優位持続のため、資源ベースを継続的に創造、拡張、再構成する組織能力が企業には求められます。しかし、組織能力自体、その概念や定義、機能は、いまだ混乱しています。
 本書は、 ダイナミック・ケイパビリティ、組織能力、ミドルマネジメントに関する先行研究を渉猟、考察し構築した統合的な調査・分析の枠組みに基づき、グローバル・ニッチ・トップ企業のM&Aに係るダイナミック・ケイパビリティの実相を、ミドルマネジメントの貢献実態の観点から探求しました。

 

 

 

 

 


小松史朗『日本的生産システムにおける労働と管理 ―変容過程とその含意』 ミネルヴァ書房(2023/3/20)2023/04/03

ISBN 978-4623087822

 戦後高度成長期以降、日本的経営の特質および一般性と特殊性をめぐる研究が盛んに行われてきた。1990年代から2000年代初めには、日本的生産システムにおける労働と管理がその焦点となり、ポストフォーディズム論争、小池‐野村論争、さらにはブレイヴァマン・テーゼの有効性の検討をはじめとした様々な論議が展開された。
 しかしながら、その後、日本企業における経営・管理の変容に伴って、こうした論議は、その決着を見ないままに棚上げにされてしまった。その一方で、こうした論議を総括して現在にいたる変容過程の含意を理解することは、今後のその態様を考える上でも肝要であると考えられる。
 そこで、本書では、日本的生産システムにおける労働と管理の変容過程を実態調査に基づいて解明しその含意を探ることを試みることで、係る研究課題に取り組んだ。

 

 


山本寛著『働く人の専門性と専門性意識-組織の専門性マネジメントの観点から』創成社(2023/3/10)2023/03/13

ISBN 978-4794426093

 ジョブ型雇用、人的資本経営や学び直し、リスキリングが注目される現代、組織は、社員の専門性を重視しつつあります。働く人も自身の専門性向上を求めています。本書は、分野や職業・職種ごとの専門性だけでなく、多様な専門性の共通部分の明確化と橋渡しを試みました。また、アメリカや中国を含む専門職業及び一般企業の社員対象のアンケートと聞き取りに基づき、専門性への意識の分析を通し、専門性向上のためのマネジメントの成立と有効性を分析しました。

 

 

 

 

 

 


古沢昌之編著『外国人留学生の「就職・就労」と「採用・活用」―ダイバーシティ & インクルージョンの視点を踏まえた分析―』白桃書房(2022/9/26)2022/11/04

ISBN 9784561267706

 本書は日本の大学・大学院を卒業・修了した外国人留学生の「就職・就労」、及びそれと表裏一体の関係にある日本企業における留学生の「採用・活用」について考察している。日本政府が2008年に策定した「留学生30万人計画」は、外国人留学生の総数が2019年に31万人強に達したことから、数字の上ではクリアできたと言える。しかし、上記計画の「出口戦略」ともいうべき留学生の「就職」を巡っては、かねてより日本人学生に比して「低い就職率」が問題視されてきた。こうした中、本書では、大学・企業・外国人留学生(含む元留学生社員)へのアンケート調査・ヒアリング調査を通して、各々に求められる変革を提示している。

 

 

 

 


佐藤 耕紀著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」』同文館出版(2022/10/27)2022/10/24

ISBN 978-4495541309

 

「意思決定」のポイントを、身近な具体例でわかりやすく解説。

● なぜ、秋田犬のお腹は白い?(錯覚、逆陰影)
● かき氷のシロップ、実はどれも同じ味?(クロス・モダリティ、感覚マーケティング)
● チーズケーキは快感のかたまり?(超正常刺激)
● なぜ、プーチンはウクライナ侵攻を続けた?(サンク・コスト効果)
● ダイエットは明日から?(異時点の選択、確実性効果)
● 「はなまるうどん」の「中」は、「丸亀製麺」の「大」よりも大きかった?(フレーミング効果)
● ハブ退治にマングースを放ったら、どうなった?(システム思考、波及効果)

 

 

 


雨宮寛二著『2020年代の最重要マーケティングトピックを1冊にまとめてみた』KADOKAWA(2022/9/2)2022/10/12

978-4-04-112586-1

 2020年以降、時代の変化の波はさらに激しさを増しており、新たな潮流に吞み込まれないよう、どの企業も必死で変革を模索していますが、その模索は、「アジャイル化するプロダクトマネジメント」「サステナビリティを生み出すパーパス・ブランディング」「潰れない仕組みをつくる組織のレジリエンス」「バーンアウトを回避するイノベーション」に集約されます。
 本書は、この4つに焦点をあて、変革を成し遂げた企業の具体的な企業活動や事業経緯をつまびらかにするとともに、採用した戦略に加え打ち手の意図もしくは必然性を解説することでその全体像を明らかにしています。

 

 

 

 

 


松尾健治著『組織衰退のメカニズム:歴史活用がもたらす罠』(2022/6/25)2022/7/8

ISBN 9784561267638

 成功した経験をもつ組織が衰退する場合、なぜ・どのようにして衰退するのか。この問いを明らかにするために、戦後の鐘紡を事例として取り上げ、社内資料や当事者の証言をもとに、組織衰退のメカニズムを探求していく。そこで見えてきたのは、当事者の必死さ、誤算、恐れ、弱さ、罠に陥っていく様や、一人一人の思惑とそれらの掛け違いであった。1つのテーマのもとで、理論的貢献、歴史的事例研究、理論と歴史を統合する方法論の構築、の3つに挑戦している。

 

 

 

 

 

 


By Kenichi Shinohara(篠原健一)『Work Organizational Reforms and Employment Relations in the Automotive Industry』Routledge(2022/5/27)2022/7/5

ISBN 9781032252704

General Motors (GM)’s attempt to adapt the renowned Toyota production system for its own automotive manufacturing plants had historically produced disappointing results. Why was it not sufficiently successful? This book aims to shed insights into GM’s failed attempt through the analysis of work organization reforms and labor-management relations on production-system efficiency.

 

 

 

 

 

 

 

 


菅田浩一郎著『中小企業の国際化と自立化―日立地域にみる胎動』文眞堂(2022/4/5)2022/4/6

ISBN-13:978-4830951732

 中小企業はいかにして国際化に向かうか。その方向性と特徴、課題について論究する。かつて脆弱な存在とみなされた中小企業が中核企業(大企業)との取引関係を通じて蓄積した技術力、イノベーションを梃に、自立化を進め、国際化に向かう。その胎動を企業城下町日立地域にみてとり、史的・定性的・定量的分析を交えながら、実像に迫る。